古生物復元模型大会ブログ。ロゴイラスト(ダンクレオステウス)は守亜和由紀さんによるものです。
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TF古生物模型展示室とは
ここは、
「恐竜模型展示室」主催・ふらぎと
「AEG自然史博物館」主催藤森英二による
古生物立体復元模型の展示室です。
基本的に不定期に行われる統一テーマのもと、皆様からお送り頂いた復元模型を紹介しています。

尚、公共性の高い内容であるため、本ブログの主旨にそぐわない内容や、他人への中傷ととれるコメントは警告なしに削除いたしますので、ご理解下さい。

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平田 隆行「ダンクルオステウス」

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作品  ダンクルオステウス
学名 Dunkleosuteus
素材   石粉粘土  (ファンド)
サイズ  25cm

 インパクトのある頭骨で化石魚の中ではよく知られた存在で、多くの復元がなされていますが
見つかっているのが頭骨だけということもあり、胴体の復元はさまざまな解釈があるようです。ウツボ類の様なウネウネと長い身体での復元と、遊泳力のありそうな鮫の様な身体を持つ復元、この2系統の表現が多いのではないでしょうか。製作にあたり、謎の胴体をどのように再現するか・・・。重たい頭骨で鮫の様に泳ぎ回るのはどうかと思いますし、同じ板皮類であるコッコステウスの全身化石をみるとウネウネ系もちょっと違うような気がします。頭部に関しても現生の肺魚 プロトプテルス類の顎を見てますと、(可愛い顔してますが、顎骨はダンクル並みに凶悪です)よく復元されているあのような凶悪な風貌では無かったのではないかと思えてきます。始めは、これらを踏まえた造形をするつもりでしたが、初のダンクルオステウス製作で、名札付けないと解ってもらえないのはツマラナイので(笑)、あまり深くは考えずに、製作しました。資料も頭部を作るのに、国立科学博物館の頭骨を参考にしたぐらいです。次に製作する時には、恐くない?ディニクチスに挑戦してみようかと思っております。


主な資料

http://www.planetopia.cz/_evoluce/mezniky-evoluce/prechod-na-sous.html
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# by tf-paleo | 2011-01-03 20:28 | 絶滅魚類大会

平田 隆行 「ユーステノプテロン」


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作品    ユーステノプテロン
学名    Eusthenopteron
素材    スーパースカルピー  石粉粘土 (ファンド)
サイズ   25cm


とても魅力的な容姿で、好きな化石魚です。空気呼吸をする所や、体型、生息環境なんかを考えるとスネークヘッドを連想させます。製作も水面近くでゆっくりと対鰭を動かして浮いている所をイメージしました。

主な参考資料

http://www.palaeos.com/Vertebrates/Units/140Sarcopterygii/140.800.html
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# by tf-paleo | 2011-01-03 20:23 | 絶滅魚類大会

アクアプラント・守亜「ディプラカントゥス」

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作品名 ディプラカントゥス
学名 Diplacanthus sp.
大きさ 長辺10cm
素材 レジンキャスト(原型はファンド)

コメント
初めて作った復元模型です。
今見るとあらゆるところが間違っていて、完全に雰囲気美人と化しています。
あと、ポーズの付け方がちょっと失敗していて、真横から撮影するとショートボディ
に見えますが、実物はS字に体をくねらせていていてもうちょっと長いです。
大きく違うところですが、鱗の形状と配列、各鰭には条はなく、膜状か鱗で覆われて
いたらしいです。

主な参考資料
・「Early Vertebrates (Oxford Monographs on Geology and Geophysics, 33)」
Philippe Janvier
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# by tf-paleo | 2011-01-03 20:14 | 絶滅魚類大会

アクアプラント・守亜「ブロコードモネス」

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作品名:ブロコードモネス ミレシー
学名:Brochoadmones milesi
大きさ:長辺13cm
素材:ファンド(本体)、レジンキャスト(台座)

コメント
 現生魚類もいろんなバリエーションがあり、もはや一般的な魚の体をなしていない“さかな”がうようよいる。

 有名どころではタツノオトシゴあたりも充分変な形だし、ヒラメだってなんかおかしい。そのほかにも・・・・・・と挙げたらキリが無いくらい現生魚類は様々なバリエーションを展開している。なかには魚としての特徴を捨てまくって鰭も鱗も鰓蓋も無くなっちゃって鰓穴くらいしかのこってないシンブランクス(たうなぎ)なんてのもいる。

 いや、無いのはいい。無くすのはまぁいい。ハイエナのくせにやわらかい虫ばっか食って臼歯を退化させていくアードウルフなんて現代っ子もいる。

 だから無くしていくのはそんなに難しいことじゃない。そういう目でみればいわゆる“へんなさかな”も各パーツを無くしていくか、変形させていくか、拡張させていくか、そんなところで説明がつくものばかりだ。だが棘魚類の異形さといったら、現生魚類ではありえないパーツがありえないところから生えている。最初の最初から体のデザインが違う、そんな種類の生き物だ。

んで、本題の棘魚類。このサイトを熱心に観てる人に棘魚類を知らない人は少ないと思うけれど、もし知らない人がいたら、お盆にお盆の上にのっているきゅうりやなすに足をつけたような呪具、アレを想像してもらえたらいい。アレに足をもうちょっと増やした魚が棘魚類だ。

 そんな棘魚類のブロコードモネス ミレシーを作ってみたのだが、こいつがもう“へんなさかな”の常識を上回るへんなさかなっぷり。小学生が考えたガンダム、角がたくさんあって、肩にキャノンが付いてて、翼が生えてて、さらにファンネル飛んでて、バスターランチャー持ってる感じ。というかギリ小学生時代の私が体中にハイメガ粒子砲つけたZZガンダムを描いてたことがリアルにあるので、そんな私にはぴったりな魚である。

そんなウルトラスーパーZZZガンダムなブロコードモネス ミレシーに実装されているハイパーウエポンの数々を見ていこう。


・棘の魚である所以の棘
 尾鰭以外の全ての鰭に棘が付いている。鰓の後ろ、いわゆる胸鰭の付け根にも小さな棘が。棘を付けたら強く見える。しかもその数。腹鰭だけで7対、14枚の鰭です。現生魚類でも背鰭が独立して何枚もあるポリプテルスやミノカサゴのような魚はいるが、腹側にこんな形で並んでいるのはいない。そもそものデザインが違う、異様、異形。でもたくさん付けたら強く見える。


・さらに尾鰭も
 絶滅魚類によく見られる尾鰭の形、ゆるやかにカーブを描いて上向きに一直線に伸びる尾鰭、これにも微妙な自己主張。このテの魚は尾部の下側に鰭がついているが、よく見るとコイツ上側にもうっすら鰭がついている。最初、化石の画像見たら尾部の上側がうっすら盛り上がってて「?、変な潰れ方したのかなー?」って思っていたのだが、論文ちゃんと読んだら「上側の尾鰭だよ」って書いてあった。実に微妙なんだけど、私はこの魚で一番好きなところ。かわいい。そしてすこしだけ強く見える。


・なんで?の鰓
 サメのようなスリットが並ぶ。もはや何がこいつら棘魚類の一般的形態なのかも分からないが、よく知られている棘魚類の鰓は硬骨魚類のそれと似ている。でもブロコードモネスは軟骨魚類のサメ型スリット。もはや棘魚類はうっかり作ったら間違えだらけになりかねない地雷だらけのジャンルである。油断ならない。カッコいい。強く見える。


・思いのほか体型
 体高が高く、大仰である。これも割りとスレンダーなタイプの棘魚類をよくみかけるので、棘魚類の中でも変わり者っぽい。自分のサイトでは「現生のナイフフィッシュに似ている・・・」なんて書いたけど、とんでもない。全然似ていない。あれはちょっと忙しい時期に書いて面倒だからほったらかしてるだけだ。
 特筆すべきは肛門の位置。ナイフフィッシュは体の半分よりも前側に肛門がある。頭の下にすぐお腹があって肛門。その後ろに延々と尾びれが長く伸びる。だが、コイツは前述の7対の棘付き腹鰭の後ろに肛門。画像でいえば7番目の比較的大きな腹びれの後ろに肛門。そこからさらに後ろが尾部である。つまり、そんな体の後ろ側まで消化器官が詰まっているのである。ということは、前から見たときの体の幅を考えると、肛門の位置までお腹がある程度ふっくらとしている可能性がある。ナイフフィッシュはずいぶん前側から尾鰭が始まっているから後ろ側はペタンコの鰭状だけど、ブロコードモネスは縦にも横にもある程度がっしりしていた可能性がある。そんな重量級な感じが強く見える。


・やっぱり鱗
 全身が細かくしっかりとした鱗に覆われている。びっくりすることに鰭も鱗に覆われている。個人的に魚を作るときに一番面倒なのは鰭部の条をつくることなので、鼻歌交じりに鱗を作っていけばいいというのは助かった。
 そしてこの鱗は各部によって形が違う。ほとんどは青海波の先をすこしだけとがらせたような細かい鱗が並ぶが、鰓のあたりや、鰭のエッジ、頭部などすこしずつ鱗の形状が違う。なかでも側線と思われる位置に一列にならぶ}}}}}←な感じ(中括弧状)の鱗はカッコいい。そんなマクロで見ると質実剛健な鱗で覆われ、ミクロで見るとキメの細かい意匠がほどこされたこの魚は少なからず強そうに見える。


・謎の頭部
 最後に頭部である。
 でも正直よく分からない。他のどんな動物とも似ていない。しいて言えば「鱗に覆われたサメ」である。でも鱗とサメって・・・なんだかすごくタブーを感じる。鎧鮫、それこそ子供が考えそうな“強そう”表現の極みではなかろうか。さらにコイツは鱗以外の顔の情報が割りと少ない。口の形状も一般的な硬骨魚類のような複雑さはなく、どうやら上下にパクパク開く口だ。しかもポリプテルスあたりとも違って口の周りにも細かい鱗がずらりと並ぶ。雰囲気でいったらトカゲっぽい。やはり棘魚類はより原始的な形なのだと思わせられる、そんな形。
 つまりは顔だけは「のっぺらぼう」に近いのである。目があって、口がある、先端にはわずかばかりの鼻腔が空いている。シンプルにして一番怖いヤツである。ゆえに強そうだ。
 体のシルエットは過剰に過剰を重ねたようなパーツ群、しかし顔は表情を読み取れない。番組後半の主題歌の1カットで凶悪なシルエットだけで登場して、丸い目だけがギラリと光る、実態は謎。確実に敵。しかもすんごい強そう。そんなヤツなのだよ、ブロコードモネス ミレシーは。




主な参考資料

・"Anatomy of the Early Devonian Acanthodian Brochoadmones milesi Based on
Nearly Complete Body Fossils, with Comments on the Evolution and Development
of Paired Fins"
Gavin F. Hanke and Mark V. H. Wilson(2006)
Journal of Vertebrate Paleontology, Vol. 26, No. 3

・「Early Vertebrates (Oxford Monographs on Geology and Geophysics, 33)」
Philippe Janvier

それから「北九州市立 いのちのたび博物館[ 自然史・歴史博物館 ]」の籔本 美孝博士にアドバイスをいただきました。ありがとうございました。
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# by tf-paleo | 2011-01-03 20:11 | 絶滅魚類大会

ケロビム・hiro「ダンクレオステウス」

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今回、時間があまりとれずに大丈夫かな~という感じで、
課題を残してはおりますが、またみなさんに混ぜていただき、
刺激がもらえたらと思っています。

今回の作品は、かぶる人がきっといる、ダンクレオステウスです。

主な参考資料

[DVD]
[BBC ウォーキング with ダイナソー ~恐竜時代 太古の海へ]

[書籍]

●「小学館の図鑑NEO 大むかしの生物」(小学館)
●「恐竜大図鑑」(ネコパブリッシング)


[博物館]

国立科学博物館
・ダンクレオステウスの頭骨
・コッコステウスの全身標本


[インターネット]

・google、"Dunkleosteus"で検索
画像検索で骨格写真をチェック
http://www.google.co.jp/images?q=Dunkleosteus&oe=utf-8&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&client=firefox-a&um=1&ie=UTF-8&source=univ&ei=u1_2TOvOGIqGuQPNj4i7Cw&sa=X&oi=image_result_group&ct=title&resnum=1&ved=0CCsQsAQwAA&biw=1075&bih=832

・ジオペディア
http://www.geopedia.fr/les-poissons.htm
http://start1g.ovh.net/~geopedia//machoire02.jpg

・Wikipedia 板皮類
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BF%E7%9A%AE%E9%A1%9E

・Wikipedia ダンクルオステウス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A6%E3%82%B9
・Wikipedia コッコステウス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%83%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A6%E3%82%B9
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Coccosteus.jpg

・Wikipedia "Dunkleosteus"
http://ca.wikipedia.org/wiki/Dunkleosteus
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Dunkleosteus_biomechanics.PNG

・google"ギンザメ" 画像検索
http://www.google.co.jp/images?hl=ja&lr=&client=firefox-a&rls=org.mozilla:ja:official&channel=s&q=%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%82%B6%E3%83%A1&um=1&ie=UTF-8&source=univ&ei=Omj2TJq8NYSlca6c5fcE&sa=X&oi=image_result_group&ct=title&resnum=1&ved=0CCwQsAQwAA&biw=1075&bih=832

・google"Chimaera phantasma" 画像検索
http://www.google.co.jp/images?hl=ja&client=firefox-a&hs=wSB&rls=org.mozilla:ja:official&q=Chimaera%20phantasma&um=1&ie=UTF-8&source=og&sa=N&tab=wi&biw=1075&bih=832

興味を持ったギンザメの歯の写真
http://blogs.yahoo.co.jp/treasure_hunting_ship/51277527.html

・ギンザメの特徴
http://snf.fra.affrc.go.jp/sakana/sakana_1/gin_zame_k/gin_zame_z/gin_zame/gin_data/gin_data1.html

・軟骨魚類の進化
http://www.geocities.jp/neosymmorium/sinka1.html

・魚類の進化(pdf) (魚の進化の基本的な知識の参考として)
http://www.mbrij.co.jp/nenpou/shimamoto08.pdf
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# by tf-paleo | 2011-01-03 20:05 | 絶滅魚類大会