古生物復元模型大会ブログ。ロゴイラスト(ダンクレオステウス)は守亜和由紀さんによるものです。
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TF古生物模型展示室とは
ここは、
「恐竜模型展示室」主催・ふらぎと
「AEG自然史博物館」主催藤森英二による
古生物立体復元模型の展示室です。
基本的に不定期に行われる統一テーマのもと、皆様からお送り頂いた復元模型を紹介しています。

尚、公共性の高い内容であるため、本ブログの主旨にそぐわない内容や、他人への中傷ととれるコメントは警告なしに削除いたしますので、ご理解下さい。

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<   2011年 01月 ( 14 )   > この月の画像一覧

藤森英二「ディプノリンクス」

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ディプノリンクス
属名:Dipnorhynchus sp.
スケール:1/10
大きさ:約9cm
材料:ファンド
塗装:アクリル絵の具(筆塗り)

 「四足動物の祖先は肺魚である」という考えもありますが、その中でも頭骨の形態から両生類に近いのではないかとも言われる属です。
 しかし、いざ作るとなると、一般的な図書にも多く掲載されているにもかかわらず、不明な箇所だらけでした。
 頭骨や下顎についての写真や文献は入手できましたが、その他の部位については、化石の断片すら目にすることが出来ません。未発見かどうかの確認も出来ませんでしたが、頭骨の大きさと、他の化石種の肺魚から、全長やプロポーションを割り出しています。
 全体的に、多くの部分で現在の肺魚、特に最も原始的とされるオーストラリアのネオケラトドゥスを意識しています。それでもいくつかの点で古さをアピール。まず頭骨にある特徴的な溝は、外見上にも影響を及ぼしていると判断。また、現生の肺魚では消失している第一、第二背鰭ですが、古い種ほど明確とのこと。そこで尾鰭方向に移行しつつも、その存在をはっきりさせています。さらに鱗についても、新しい肺魚ほど重なりの大きい丸いもののようですが、進化の順番に当てはめると、どうもまだその段階にない、あまり重ならない菱形の鱗だと思われます。ここは少しオーバーなくらいに彫り込みました。
 模型としてのディスプレイについては、ご覧のとおり、すごく間延びした感じですね。実は当初、同じ魚を2尾作って配置するつもりだったので、こんなことに。
 また、広義の肉鰭類ではありますが、平気で陸上を歩いたとは思っていませんので、陸地が点在する浅瀬を、ゆっくりと徘徊している場面を想定しています。その「水」を透明樹脂などで再現出来れば良かったのですが、今回は断念。後方の透明塩ビ板で視覚効果を狙ってみましたが、どうも完成度低いですね。
 地面、水底、木製シダの幹はファンド。その上に鉄道模型などで使うストラクチャー用のスポンジと、紙紐でつくったシダ、真鍮線に瞬間接着剤で節を付けたトクサを植えてみました。

参考文献
・薮本美孝1993「化石が語る絶滅した魚たち」『週間朝日百科 動物たちの地球』85
・後藤仁敏1993「魚の身を包む装置-粘液と鱗」『週間朝日百科 動物たちの地球』86
・上野耀弥1993「両生類の祖先か?−ハイギョ類」『週間朝日百科 動物たちの地球』86
・金子隆一1996『謎と不思議の生物史』同文書院
・大塚則久2006『「退化」の進化学』講談社ブルーバックス
・ K.S.W. CAMPBELL AND R.E. BARWICK 1999「A New Species of the Devonian Lungfish
  Dipnorhynchus from Wee Jasper, New South Wales」 『Records of the Australian Museum』
  Vol. 51: 123–140.
・H.-P. Schultze , J. Chorn 1997「The Permo-Carboniferous genus Sagenodus and the
 beginning of modern lungfish」 『Contributions to Zoology』67 (1): 9-70
・ROBERT H. DENISON 1968「EARLY DEVONIAN LUNGFISHES FROM WYOMING, UTAH, AND
  IDAHO」『FEILDIANA: GEOLOGY』VOLUME 17, NUMBER 4
・B. SHERBOX HILLS 1941「THE CRANIAL ROOF OF DIPNORHYNCHUS SUSSMILCHI」
 『Records of the Australian Museum』21(1): 45–55
・「Fejlődéstörténeti halrendszertan」
http://fishindex.atw.hu/
・「Devonian Life. Vertebrata」 
http://chestofbooks.com/science/geology/Intro/Devonian-Life-Vertebrata.html
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by tf-paleo | 2011-01-03 21:45 | 絶滅魚類大会

藤森英二「コッコステウス」

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コッコステウス
属名:Coccosteus Sp.
スケール:1/1
大きさ:約25cm
材料:ファンド
塗装:アクリル絵の具(筆塗り)
 のっけからなんですが、ちょっとプロポーションに自信がありません。 もっとおたまじゃくしのような体型かとも…。
 全身骨格が見つかっているのに自信がないというのもおかしな話ですが、管見では三次元的に復元された頭部の化石は、群馬県立自然史博物館で実見した資料のみでした。そこで今回はその資料の形状に沿っています。他の復元と比べ少し丸みがない感じになっているのはそのためです。
 その頭部外骨格の表面ですが、化石によっては粒状の構造が見てとれます。もっと規則的に並んでいる資料もありますが、ここではすこしランダムに。それでもあたかもカメの甲羅を思わせるような、同心円上に広がる構造(成長線?)は意識してみました。また同じ目であるダンクレオステウスは上顎も開くようなので、あるいはこれも少しは動くかな、という余地は残しています。眼は…これでいいのかな?
 胴部表面に鱗は無いようです。ではどんな構造か? 今回はヌルッとした感じにしてみましたが、現代の無顎類のようにもっとシワシワにしてもよかったかも…。
 色調については、どちらかというと底生生活の生物だった気がしているので、無難なグレーかサンドカラーを想定しました。結果的に、やや紫がかったグレーにしましたが、どうも淋しいのでアクセントで胴部にラインを入れています。が、なんだかおもちゃの様に…。顎後方の鰓は、意識的に生々しいピンクで存在感をアピール、と同時に色味のアクセントになればと思いましたが、案外目立たず。
 また当初は、水底の獲物を砂ごと下顎ですくい取るような場面を作ろうと思っていたのですが、勉強不足で獲物は作れずじまい。なんとも半端な口の開き方ですね。

参考文献
・薮本美孝1993「化石が語る絶滅した魚たち」『週間朝日百科 動物たちの地球』85
・後藤仁敏1993「魚の身を包む装置-粘液と鱗」『週間朝日百科 動物たちの地球』86
・金子隆一1996『謎と不思議の生物史』同文書院
・「Devonian Life. Vertebrata」 
 http://chestofbooks.com/science/geology/Intro/Devonian-Life-Vertebrata.html
・「PALAEOZOIC FISH UK」
 http://www.btinternet.com/~vendian/FOSSILWEB/index.htm
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by tf-paleo | 2011-01-03 21:45 | 絶滅魚類大会

さいうお 「ドリアスピス」

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学名 Doryaspis sp.
サイズ TL 14.5cm
材質 ファンド
大変稚拙な出来で申し訳ございません
普段は条鰭類を造ることが多いのですが、まったく別物として 取り組む必要がありました。
海底付近にいるイメージがあったので、異体類のように下面を白にしました。


主な参考資料
「小学館の図鑑 NEO 大昔の生物」 小学館
モイートマス/マイルズ 翻訳 岩井 保 細谷 和海 「古生代の魚類」 恒星社
Philippe janvier「Early vertebrates」oxford science publications
Robert L.carrll「Vertebrate paleontology and evolution」Freeman and campany
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by tf-paleo | 2011-01-03 21:44 | 絶滅魚類大会

恐竜おもちゃの博物館・館長「パレクス」

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作品名 パレクス
学名 Parexus
大きさ:(台を含まず)前後26cm 左右9cm 上下10cm
材料:ダンボールの芯とファンド

 専門的なことは気にせず、恐竜や古生物の立体おもちゃが大好きで、いつもは恐竜のおもちゃを中心に集めたり、色を塗ったりして遊んでいます。「恐竜おもちゃの博物館」もだらだらやっていますが、もうじき展示1000点に手が届きそうです。古生物立体復元模型大会に一度出たくてがんばりました。トゲトゲがあり特徴がある魚の方が作りやすそうな気がしたので、デボン紀の魚でヒットしたパレクスにしようっと決め、古世界の住人さんのパレクスを参考にして作ってみました。色も何色か塗ってみましたが、いわしみたいな銀色が一番しっくり。こんなに飲み込み難いトゲがあったら大きな魚にも食べられなくてすみそうです。

主な参考資料
・古世界の住人 http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/parekusu.html
・ウィキペディア(Wikipedia) 棘魚類 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%98%E9%AD%9A%E9%A1%9E
・http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Mesacanthus_Parexus_Ischnacanthus.JPG
・http://en.wikipedia.org/wiki/Parexus
・http://dustdevil.deviantart.com/art/Parexus-recurvus-146303607
・http://www.thegcr.org.uk/ImageBank.cfm?v=16&Style=Chapter&Chapter=05
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by tf-paleo | 2011-01-03 21:42 | 絶滅魚類大会

山本 芳和 「アウストロフィロレピス」

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作品名 アウストロフィロレピス
学名 Austrophyllolepis
大きさ 約29cm
材質 スーパースカルピー、プリモ、タミヤアクリル

クラスパーがあった事が分かっているので雄の個体として制作しました

主な資料
・GAVIN C. YOUNG
An articulated phyllolepid fish (Placodermi) from the Devonian of central Australia: implications for non-marine connections with the Old Red Sandstone continent
・Robert K. Carr, Zerina Johanson, and Alex Ritchie
The Phyllolepid Placoderm Cowralepis mclachlani: Insights into the Evolution of Feeding Mechanisms in Jawed Vertebrates
・GAVIN C. YOUNG
NEW PHYLLOLEPIDS (PLACODERM FISHES) FROM THE MIDDLE-LATE DEVONIAN OF SOUTHEASTERN AUSTRALIA

「THE RISE OF FISHES」 John A. Long
「Early Vertebrates」Philippe Janvier
新魚類解剖図鑑 木村清志 大須賀友一
週刊朝日百科「動物たちの地球」
世界サメ図鑑 スティーブ・パーカー
サメのおちんちんはふたつ 仲谷一宏

制作後に発見した資料
GAVIN C. YOUNG1* and JOHN A. LONG
Phyllolepid placoderm fish remains from the Devonian Aztec Siltstone, southern Victoria Land, Antarctica
先にこれを見つけていれば、、、

デボン紀の魚類についての予備知識が全く無く、何を作ってよいのかさえ分からなかったため「生命の海科学館」の学芸員様にネタ選定の段階で大変お世話になりました。また、制作の途中で「豊橋市自然史博物館」の学芸員様にも相談に乗って頂きました。おかげさまで何とか完成させる事が出来ました、有り難うございます。
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by tf-paleo | 2011-01-03 21:31 | 絶滅魚類大会

山本浩司 「ボスリオレピス」

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作品の名称 ボスリオレピス
学名 Bothriolepis sp.
作品の大きさ 30cm
材質 ファンド、スカルピー


 下向きの口、上向きの目、平べったいボディなどから、底生魚だろうと思います。底生の魚の体色は水底の地面にあって目立たないものが多いので、そういった魚を参考にしました。なんとなく泳ぐのが下手そうな感じがします。流れに逆らって泳ぐのはにがてで、潮の流れが速いときは関節のあるひれみたいなものを岩などにひっかけてひたすら耐える感じでしょうか。このひれのようなものは、うしろから大きな魚にのまれたとき(のまれそうなとき)左右に開くことで危機を回避できたかも知れません。

主な資料
 「Early Vertebrates」 Philippe Janvier
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by tf-paleo | 2011-01-03 21:26 | 絶滅魚類大会

あおむらさき「ティタニクティス」

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作品名 ティタニクティス
学名 Titanichthys
サイズ 26センチ(20~25分の1)
材質 ラ・ドール&ファンド

 今回、参考資料はほぼネットの検索だけです。化石の写真や川崎悟司氏のイラストなどを参考にしました。だいぶ前に買った「なぞと不思議の生物史」(金子隆一著 同文書院)という本でティタニクティスのイラストを見たことがありその本を引っ張り出して確認してみたところ、化石の形とはかなり雰囲気が違うみたいだったので、イラストとしては印象に残っていたのですが、あまり参考にはしませんでした。

主な資料
 http://www.bhigr.com/store/product.php?productid=303
http://www.flickr.com/photos/79129236@N00/3611783913/
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/thitanikuthisu.html
http://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%A4%D0%B0%D0%B9%D0%BB:Titanichthys10.jpg
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by tf-paleo | 2011-01-03 21:22 | 絶滅魚類大会

オルドビス・サンショ「ヘミキクラスピス」

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作品 ヘミキクラスピス
学名 Hemicyclaspis
サイズ 全長約22cm高さ5cm幅10.5cm
ベース 14cm×10cm×7.5cm

材質1(原型):ラドール、ファンド、エポキシパテ
材質2(複製品):本体及びベース=レジンキャスト
眼球部クリスタルレジン+特殊フィルム。
尚、胸鰭、尾鰭は分割。


 甲冑魚の特徴を生かし、深いモールドを実施、眼球部瞳孔は底性魚独自の三日月型を採用。塗装はブラッシングで数色を吹き付けマダラ模様を再現。

主な資料
http://evolbiol.ru/_agnatha.htm
http://mygeologypage.ucdavis.edu/cowen/historyoflife/ch07images.html
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by tf-paleo | 2011-01-03 21:06 | 絶滅魚類大会

オルドビス・スタージョン 「ケイロレピス」

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作品 ケイロレピス
学名 Cheirolepis
サイズ:全長約27cm高さ9cm幅9cm
ベース:20cm×9cm×14cm
材質1(原型):ファンド、エポキシパテ
材質2(複製品):本体及びベース=レジンキャスト
眼球部クリスタルレジン+特殊フィルム。
尚、上あご、下あご、胸鰭、腹鰭は分割。


 ケイロレピスはデボン紀の魚類に於いて硬骨魚類の祖先となる背骨を持った最初の魚であり、強力な顎、胸鰭、腹鰭等もそれまで外皮に頼った板皮類などの甲冑魚と違い力強い泳ぎに適したものであり、これまでに立体化される事が少なかったため、製作いたしました。
 尚、今回の作品は頭骨の縫合部、鱗、鰭などは復元図を元に再現しています。眼球はフィルムを何重にも重ね、ブラック・オパール色を設定、個性化を図りクリスタルレジンにて作成しています。塗装は古代魚イメージ+現生渓流魚+寅柄を取り入れ質感重視のためクリアーを最後に吹かず磨きで仕上げています。


参考にした復元図及び画像
http://paleopedia.free.fr/Actinopterygien_classification.html
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by tf-paleo | 2011-01-03 20:37 | 絶滅魚類大会

平田 隆行「ダンクルオステウス」

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作品  ダンクルオステウス
学名 Dunkleosuteus
素材   石粉粘土  (ファンド)
サイズ  25cm

 インパクトのある頭骨で化石魚の中ではよく知られた存在で、多くの復元がなされていますが
見つかっているのが頭骨だけということもあり、胴体の復元はさまざまな解釈があるようです。ウツボ類の様なウネウネと長い身体での復元と、遊泳力のありそうな鮫の様な身体を持つ復元、この2系統の表現が多いのではないでしょうか。製作にあたり、謎の胴体をどのように再現するか・・・。重たい頭骨で鮫の様に泳ぎ回るのはどうかと思いますし、同じ板皮類であるコッコステウスの全身化石をみるとウネウネ系もちょっと違うような気がします。頭部に関しても現生の肺魚 プロトプテルス類の顎を見てますと、(可愛い顔してますが、顎骨はダンクル並みに凶悪です)よく復元されているあのような凶悪な風貌では無かったのではないかと思えてきます。始めは、これらを踏まえた造形をするつもりでしたが、初のダンクルオステウス製作で、名札付けないと解ってもらえないのはツマラナイので(笑)、あまり深くは考えずに、製作しました。資料も頭部を作るのに、国立科学博物館の頭骨を参考にしたぐらいです。次に製作する時には、恐くない?ディニクチスに挑戦してみようかと思っております。


主な資料

http://www.planetopia.cz/_evoluce/mezniky-evoluce/prechod-na-sous.html
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by tf-paleo | 2011-01-03 20:28 | 絶滅魚類大会