古生物復元模型大会ブログ。ロゴイラスト(ダンクレオステウス)は守亜和由紀さんによるものです。
by tf-paleo
TF古生物模型展示室とは
ここは、
「恐竜模型展示室」主催・ふらぎと
「AEG自然史博物館」主催藤森英二による
古生物立体復元模型の展示室です。
基本的に不定期に行われる統一テーマのもと、皆様からお送り頂いた復元模型を紹介しています。

尚、公共性の高い内容であるため、本ブログの主旨にそぐわない内容や、他人への中傷ととれるコメントは警告なしに削除いたしますので、ご理解下さい。

イラスト提供アクアプラント
カテゴリ
お知らせ・その他
絶滅魚類大会
絶滅哺乳類大会
ペルム紀大会
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


カテゴリ:絶滅哺乳類大会( 19 )

久正人「カリコテリウム」

e0133764_2145544.jpg
e0133764_215575.jpg
e0133764_2151389.jpg
e0133764_2152976.jpg


作品名 カリコテリウム
学名 Chalicotherium grande
大きさ ベースサイズ 12×20cm
材質 ファンド、バルサ

 前から気になっていたのですが、カリコテリウムの復元画で高いところの枝を長い手と大きなかぎ爪で引き寄せて葉を食べていますが、メガテリウムのように短い首の動物なら分かるんですけど、高い所の葉を食べるのに首と腕両方をを伸ばす進化をしているというのがちょっと無駄なんじゃないかと。実は違う理由で腕を伸ばしたのではないか?では何のためかと考えたとき思い付いたのが、上ではなくて下に手を届かせるためというもの。湖の中を首を出したまま二本足で歩き、湖底に生えた水草を長い腕で鎌のように刈り取り浮いてきた草を食べていたのではないか?という想像で作ったのがこれです。
 サイのような表面ディティールですがこれは装甲ではなく、泳ぐ母親に子供がしがみつきやすいよう皮膚がたるんでいるメスだけにみられる特徴、という設定です。なので子供も作ってみました。
半水棲ということでまたウォーターラインモデルで逃げようかとも思ったんですが、それだとせっかくのかっちょいい腕が作れなくなるのでこんな感じに。水面を境に色を塗り替えるというのも面白いのではないかなあと。長い腕は、流れのはやい場所でのアンカーにもちょうどいいのではないでしょうか。
いろいろ設定を考えてみましたが、結局は「モケーレムベンベの正体カリコテリウム説」を作りたかっただけだろと言われたら、否定する気はないですよ。
[PR]
by tf-paleo | 2009-06-01 09:06 | 絶滅哺乳類大会

山本 芳和「アルシノイテリウム」

e0133764_23413723.jpg
e0133764_23414566.jpg
e0133764_2342844.jpg


作品の名称  アルシノイテリウム
生物の学名  Arsinoitherium zitteli 
大きさ    320mm
材質     スーパースカルピー、プリモ、エポキシパテ、ラドール等

国立科学博物館の復元骨格、徳川様から頂いた骨格図を参考に制作。
復元骨格と骨格図ではかなりプロポーションが違うため、雛形で両方試してどちらかと言えば自然に見える骨格図に近い形で制作しました。
骨盤の形がよく解らなかったため、後肢の筋肉の付き方で最後まで悩みましたが、結局分からずじまい、、勉強不足です。
制作に当たり、ご意見、励ましのお言葉を沢山頂けました、本当にありがとうございます。
[PR]
by tf-paleo | 2009-06-01 09:05 | 絶滅哺乳類大会

近 洋二「ベヘモトプス」

e0133764_21584266.jpg

e0133764_2213342.jpg
e0133764_21585080.jpg
e0133764_21585652.jpg


名称 ベヘモトプス
学名 Behemotops katsuiei
大きさ 頭尾長 約25cm (1/12)
材質 エポキシパテ
骨ですが御容赦を。
犬塚さんの「Postcranial Skeletons of Behemotops katsuiei(Mammalia:Desmostylia)」のAMP22とAMP24標本を基本にし、足りない所は「The Stanford Skeleton of Paleoparadoxia(Mammalia:Desmosyylia)」のPaleoparadoxia(UCMP 81302)との同一部位を比較参照のうえ修正して加えて造りました。頭骨と下顎骨は「足寄動物化石博物館」の展示を参考にしてあります。
博物館展示品を縮小するのではなく、全身骨格が見つかり自分で組み立てたと想像して、犬塚復元に私なりの解釈を加えて組み立てました。骨格模型はパーツ数が多くて疲れますが、組み立てる課程は楽しいです。
[PR]
by tf-paleo | 2009-06-01 08:59 | 絶滅哺乳類大会

徳川広和「アショロア」

e0133764_0434941.jpg
e0133764_044047.jpg
e0133764_0441271.jpg
e0133764_0442371.jpg


作品名 アショロア 
学名 Ashoroa laticosta
大きさ 約25cm(縮尺1/6)
材質 ファンド(石粉粘土)

 アショロアはデスモスチルス科に属し、デスモスチルスの祖先と考えられています。デスモスチルスに比べ、頭部が小さく、また胴体部も長いです。姿勢に関しては従来のデスモスチルスよりもすこし体を高めに持ち上げた状態に、また口からはみ出すように表現される事の多い前歯部は、この作品では口を閉じた状態では見えないようにしています。これは、他の相当長い前歯・犬歯をもつ哺乳類でも普段は唇に隠れている事を参考にしました。
 資料としては、デスモスチルスの研究で著名な犬塚則久先生の著作と、北海道大学総合博物館で撮影した全身組立て骨格を参考にしましたが、静止姿勢復元でさえ難しい束柱目で、歩行時の姿の再現に挑戦したのでいろいろと上手く纏まらなかった部分もあります。

*追記 その後、アショロアに関しては新復元が
 発表されたので、この復元も早速旧復元という事に、、、。
 ま、これも古生物復元の面白さです。新復元にも
 いずれ挑戦したいところです(2009.12)。

 
[PR]
by tf-paleo | 2009-06-01 00:44 | 絶滅哺乳類大会

徳川広和「デイノテリウム」

e0133764_040265.jpg
e0133764_040404.jpg


作品名 デイノテリウム
学名 Deinotherium sp.
大きさ 肩高20cm(縮尺1/20)
材質 ファンド

 もう数年前の作品で、すでに私のサイトでも紹介済みなのですが、他の参加者も造られなかったし作品数は多いほうが良いかと思い、こちらでも紹介させて頂きます。本格的に造った最初の絶滅哺乳類なので、まだ造形的に慣れていない感がありますね。象の仲間の復元といえば、何といってもまず鼻をどうするかなのですが、長さは頭を下げて鼻先が地面につく程度にしています。デイノテリウムは首も比較的長く、また頭骨も現生の象やマンモス等を含むゾウ亜目と違い前後に長めの形状なので、鼻の長さは現生の象にくらべ若干短めでも地面に届くかと考えました。鼻先の形状や耳の大きさは全くの想像です。
 この作品の製作には、国立科学博物館に展示されている全身骨格を参考にしました。研究者に伺ったところ、科博の標本はデイノテリウムの中でもかなり質の良いものだと言う事ですので、これからデイノテリウムの復元に挑戦されるという方は、是非参考にされると良いかと。
[PR]
by tf-paleo | 2009-06-01 00:40 | 絶滅哺乳類大会

徳川広和「アミノドン」

e0133764_0383378.jpg
e0133764_0385142.jpg
e0133764_039474.jpg
e0133764_0391836.jpg


作品名 アミノドン
学名 Amynodon sp.
大きさ 約30cm
材質 ファンド(石粉粘土)


北海道の沼田町化石館の展示用復元模型として製作したものです。
アミノドン科は原始的なサイの仲間なのですが、図鑑や資料などでアミノドン科の代表として紹介されるのはアミノドンではなく、アミノドン科の中でも進化した形態を持つメタミノドン。様々な特徴から半水生の動物として表現される事が多いです。それもあって、アミノドン全体も半水生とされる事が多いようなのですが、今回の模型製作にあたり集めた資料から判断するに、アミノドンがメタミノドンに比べ四肢が長い事、また頭骨の形状もかなり違う事、アミノドンがアミノドン科の中でも原始的とされている事から、半水生の特徴とされるずんぐりとしたプロポーションでなく、アミノドン科に近いバクを参考に復元にしました。
記述によっては、沼田で見つかった標本をAmynodon watanabeiとしている物もあり、それもあえてアミノドン属としての復元に拘った理由でもあります。ただし、メタミノドンとのプロポーションの差異に関しては、私の個人的な考えでもあり、また根拠となる論文に当たれた訳でもなく、さらに沼田産の標本も下顎の一部のみである事から、この復元の方向性はあくまで可能性の一つなのです。
[PR]
by tf-paleo | 2009-06-01 00:39 | 絶滅哺乳類大会

徳川広和「インドリコテリウム」

e0133764_0415323.jpg
e0133764_042756.jpg
e0133764_0422298.jpg


作品名 インドリコテリウム
学名 Indricotherium transouralicum
大きさ 全長約40cm(1/20)
材質 ファンド(石粉粘土)

とりあえず、何時の間にパラケラテリウムに改名してたんだ?と。
以前はバルキテリウムとも呼ばれていましたが。
今回はインドリコテリウムで通します。

主な資料は「ユーラシアの古動物界」に掲載されている全身骨格図・筋肉図、それに上野・国立科学博物館に展示されている全身骨格です。それに現生のサイ等の骨格・筋肉図を参考にしました。他の復元と比べてもそれほど違いは無い表現になっているかと。最近は比較的細めのプロポーションに復元される事が多いのですが、それでも四肢はもうちょっと太くても良かったかな、と思っています。

インドリコテリウムと言えば史上最大の陸棲哺乳類という肩書きで有名なのですが、かなり大型のマンモスが見つかっており、体重なら負けてしまっている可能性も大きいようです。名前もバルキテリウムの頃はいかにもデカそうな感じだったんですが(笑)。
[PR]
by tf-paleo | 2009-06-01 00:30 | 絶滅哺乳類大会

ケロビム・hiro 「ロドケタス」

e0133764_21461797.jpg

e0133764_22254248.jpg
e0133764_21464987.jpg
e0133764_21465792.jpg


作品の名称 : ロドケタス
生物の学名 : Rodhocetus
大きさ : 3m
材質 : 3DCG (ツール/3DStudioMAX)
アピールポイント :
鯨と獣の中間といった様子に惹かれて、ロドケタスを作成しました。
骨格の側面図を主に参考にしています。

尾部は、尾びれがあるとする説がある一方で、尾びれの無い復元図も多く、迷いましたが、椎骨が腰骨と癒合せず、鯨のように動かせる構造から、尾ビレのある説を採用しました。ですが、推進力の主体は、まだ比較的大きな後ろ足のようなので、尾びれは未発達だろうと思います。そこで形は、現生鯨類ように三日月形ではなく、ゆったりと泳ぐマナティーと、イルカの中間くらいの、半端な形にしてみました。

画像のうち、一つだけ陸に上がったときのポーズになっています。
[PR]
by tf-paleo | 2009-05-30 21:48 | 絶滅哺乳類大会

一応のまとめ

どうも、今大会主謀者の片割れ、徳川です。

いや~~~~、大変だったんですよ~~~。
何がって、参加作品へのコメントが。
日頃馴染んでいる恐竜でさえ、そんなに詳しいとは
自信を持って言えないのに、今回は哺乳類ですからね。
本やネットで何度も調べながらのコメント書き。
特に『絶滅哺乳類図鑑』(丸善)、これには本当にお世話になりました。
そもそも、この本が無ければ絶滅哺乳類を大会の題材に
選ぶ事も無かったかも知れません。
これだけあらゆる哺乳類のデータが、しかも各動物に
復元画まで付いて紹介されている本、恐らく一般書レベルでは
洋書でも無いかと思います。
「今は特に絶滅哺乳類に興味はないよ」って方でも、
古生物に興味があるのなら買っておいて損は無いですよ。

今回、私は以前に製作した作品も含め4体出品している訳ですが、
反省点というか、お詫びというか、、、、
「毛のない奴ばっかりでゴメン」。
毛有り哺乳類で狙っていたカリコテリウムは
藤森さんが早速手を上げて、他の方ならともかく
主催者でネタが被っちゃ気まずいし、
他のネタだと、コレ!というのに限って思うように資料が集まらないし。
いざ、参加作品が集まって、毛有りの動物の造形を選んだ方は
皆さんやはり毛の表現で苦労しているのを見ると、
ホント申し訳ない!って気持ちです。

さて、この絶滅哺乳類大会はここからが始まりとも言えます。
皆さんで御互いの作品を見て、コメントをし合って、
さらに知識を深め、自分の造形欲を刺激して、次の作品の糧と
してもらう、そうなれば主催者として嬉しい限りです。
もちろん、参加者以外からのコメントもお待ちしておりますので。

次はどんな題材でやりましょうかね~。
[PR]
by tf-paleo | 2009-05-29 23:15 | 絶滅哺乳類大会