古生物復元模型大会ブログ。ロゴイラスト(ダンクレオステウス)は守亜和由紀さんによるものです。
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TF古生物模型展示室とは
ここは、
「恐竜模型展示室」主催・ふらぎと
「AEG自然史博物館」主催藤森英二による
古生物立体復元模型の展示室です。
基本的に不定期に行われる統一テーマのもと、皆様からお送り頂いた復元模型を紹介しています。

尚、公共性の高い内容であるため、本ブログの主旨にそぐわない内容や、他人への中傷ととれるコメントは警告なしに削除いたしますので、ご理解下さい。

イラスト提供アクアプラント
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「絶滅魚類大会」開催です

大変長らくお待たせいたしました。
「第3回・古生物立体復元模型大会 」
絶滅魚類大会<デボン紀限定>
参加作品の発表です。

 3回目を迎えた古生物造形大会。今回はこれまでに増して難しい課題である「絶滅魚類」、しかも「デボン紀限定」という厳しい条件で、戸惑われた方も多かったのではないでしょうか。
 資料集めの困難さや、魚を表現する難しさなどから、制作に関してはこちらも試行錯誤の連続。今度こそは応募数0を覚悟していただけに、全15点という作品数、さらにこれだけの質の作品が集まったことは、驚き以外のなにものでもありません。
 ご参加頂いた皆様には、厚く御礼申し上げます。
 
 さてさて、どれだけ不思議な魚たちが集まったでしょう? 皆様も、デボン紀の水の中の世界を、たっぷりとご堪能下さい。
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# by tf-paleo | 2012-03-28 23:45

藤森英二「ディプノリンクス」

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ディプノリンクス
属名:Dipnorhynchus sp.
スケール:1/10
大きさ:約9cm
材料:ファンド
塗装:アクリル絵の具(筆塗り)

 「四足動物の祖先は肺魚である」という考えもありますが、その中でも頭骨の形態から両生類に近いのではないかとも言われる属です。
 しかし、いざ作るとなると、一般的な図書にも多く掲載されているにもかかわらず、不明な箇所だらけでした。
 頭骨や下顎についての写真や文献は入手できましたが、その他の部位については、化石の断片すら目にすることが出来ません。未発見かどうかの確認も出来ませんでしたが、頭骨の大きさと、他の化石種の肺魚から、全長やプロポーションを割り出しています。
 全体的に、多くの部分で現在の肺魚、特に最も原始的とされるオーストラリアのネオケラトドゥスを意識しています。それでもいくつかの点で古さをアピール。まず頭骨にある特徴的な溝は、外見上にも影響を及ぼしていると判断。また、現生の肺魚では消失している第一、第二背鰭ですが、古い種ほど明確とのこと。そこで尾鰭方向に移行しつつも、その存在をはっきりさせています。さらに鱗についても、新しい肺魚ほど重なりの大きい丸いもののようですが、進化の順番に当てはめると、どうもまだその段階にない、あまり重ならない菱形の鱗だと思われます。ここは少しオーバーなくらいに彫り込みました。
 模型としてのディスプレイについては、ご覧のとおり、すごく間延びした感じですね。実は当初、同じ魚を2尾作って配置するつもりだったので、こんなことに。
 また、広義の肉鰭類ではありますが、平気で陸上を歩いたとは思っていませんので、陸地が点在する浅瀬を、ゆっくりと徘徊している場面を想定しています。その「水」を透明樹脂などで再現出来れば良かったのですが、今回は断念。後方の透明塩ビ板で視覚効果を狙ってみましたが、どうも完成度低いですね。
 地面、水底、木製シダの幹はファンド。その上に鉄道模型などで使うストラクチャー用のスポンジと、紙紐でつくったシダ、真鍮線に瞬間接着剤で節を付けたトクサを植えてみました。

参考文献
・薮本美孝1993「化石が語る絶滅した魚たち」『週間朝日百科 動物たちの地球』85
・後藤仁敏1993「魚の身を包む装置-粘液と鱗」『週間朝日百科 動物たちの地球』86
・上野耀弥1993「両生類の祖先か?−ハイギョ類」『週間朝日百科 動物たちの地球』86
・金子隆一1996『謎と不思議の生物史』同文書院
・大塚則久2006『「退化」の進化学』講談社ブルーバックス
・ K.S.W. CAMPBELL AND R.E. BARWICK 1999「A New Species of the Devonian Lungfish
  Dipnorhynchus from Wee Jasper, New South Wales」 『Records of the Australian Museum』
  Vol. 51: 123–140.
・H.-P. Schultze , J. Chorn 1997「The Permo-Carboniferous genus Sagenodus and the
 beginning of modern lungfish」 『Contributions to Zoology』67 (1): 9-70
・ROBERT H. DENISON 1968「EARLY DEVONIAN LUNGFISHES FROM WYOMING, UTAH, AND
  IDAHO」『FEILDIANA: GEOLOGY』VOLUME 17, NUMBER 4
・B. SHERBOX HILLS 1941「THE CRANIAL ROOF OF DIPNORHYNCHUS SUSSMILCHI」
 『Records of the Australian Museum』21(1): 45–55
・「Fejlődéstörténeti halrendszertan」
http://fishindex.atw.hu/
・「Devonian Life. Vertebrata」 
http://chestofbooks.com/science/geology/Intro/Devonian-Life-Vertebrata.html
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# by tf-paleo | 2011-01-03 21:45 | 絶滅魚類大会

藤森英二「コッコステウス」

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コッコステウス
属名:Coccosteus Sp.
スケール:1/1
大きさ:約25cm
材料:ファンド
塗装:アクリル絵の具(筆塗り)
 のっけからなんですが、ちょっとプロポーションに自信がありません。 もっとおたまじゃくしのような体型かとも…。
 全身骨格が見つかっているのに自信がないというのもおかしな話ですが、管見では三次元的に復元された頭部の化石は、群馬県立自然史博物館で実見した資料のみでした。そこで今回はその資料の形状に沿っています。他の復元と比べ少し丸みがない感じになっているのはそのためです。
 その頭部外骨格の表面ですが、化石によっては粒状の構造が見てとれます。もっと規則的に並んでいる資料もありますが、ここではすこしランダムに。それでもあたかもカメの甲羅を思わせるような、同心円上に広がる構造(成長線?)は意識してみました。また同じ目であるダンクレオステウスは上顎も開くようなので、あるいはこれも少しは動くかな、という余地は残しています。眼は…これでいいのかな?
 胴部表面に鱗は無いようです。ではどんな構造か? 今回はヌルッとした感じにしてみましたが、現代の無顎類のようにもっとシワシワにしてもよかったかも…。
 色調については、どちらかというと底生生活の生物だった気がしているので、無難なグレーかサンドカラーを想定しました。結果的に、やや紫がかったグレーにしましたが、どうも淋しいのでアクセントで胴部にラインを入れています。が、なんだかおもちゃの様に…。顎後方の鰓は、意識的に生々しいピンクで存在感をアピール、と同時に色味のアクセントになればと思いましたが、案外目立たず。
 また当初は、水底の獲物を砂ごと下顎ですくい取るような場面を作ろうと思っていたのですが、勉強不足で獲物は作れずじまい。なんとも半端な口の開き方ですね。

参考文献
・薮本美孝1993「化石が語る絶滅した魚たち」『週間朝日百科 動物たちの地球』85
・後藤仁敏1993「魚の身を包む装置-粘液と鱗」『週間朝日百科 動物たちの地球』86
・金子隆一1996『謎と不思議の生物史』同文書院
・「Devonian Life. Vertebrata」 
 http://chestofbooks.com/science/geology/Intro/Devonian-Life-Vertebrata.html
・「PALAEOZOIC FISH UK」
 http://www.btinternet.com/~vendian/FOSSILWEB/index.htm
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# by tf-paleo | 2011-01-03 21:45 | 絶滅魚類大会

さいうお 「ドリアスピス」

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学名 Doryaspis sp.
サイズ TL 14.5cm
材質 ファンド
大変稚拙な出来で申し訳ございません
普段は条鰭類を造ることが多いのですが、まったく別物として 取り組む必要がありました。
海底付近にいるイメージがあったので、異体類のように下面を白にしました。


主な参考資料
「小学館の図鑑 NEO 大昔の生物」 小学館
モイートマス/マイルズ 翻訳 岩井 保 細谷 和海 「古生代の魚類」 恒星社
Philippe janvier「Early vertebrates」oxford science publications
Robert L.carrll「Vertebrate paleontology and evolution」Freeman and campany
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# by tf-paleo | 2011-01-03 21:44 | 絶滅魚類大会

恐竜おもちゃの博物館・館長「パレクス」

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作品名 パレクス
学名 Parexus
大きさ:(台を含まず)前後26cm 左右9cm 上下10cm
材料:ダンボールの芯とファンド

 専門的なことは気にせず、恐竜や古生物の立体おもちゃが大好きで、いつもは恐竜のおもちゃを中心に集めたり、色を塗ったりして遊んでいます。「恐竜おもちゃの博物館」もだらだらやっていますが、もうじき展示1000点に手が届きそうです。古生物立体復元模型大会に一度出たくてがんばりました。トゲトゲがあり特徴がある魚の方が作りやすそうな気がしたので、デボン紀の魚でヒットしたパレクスにしようっと決め、古世界の住人さんのパレクスを参考にして作ってみました。色も何色か塗ってみましたが、いわしみたいな銀色が一番しっくり。こんなに飲み込み難いトゲがあったら大きな魚にも食べられなくてすみそうです。

主な参考資料
・古世界の住人 http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/parekusu.html
・ウィキペディア(Wikipedia) 棘魚類 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%98%E9%AD%9A%E9%A1%9E
・http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Mesacanthus_Parexus_Ischnacanthus.JPG
・http://en.wikipedia.org/wiki/Parexus
・http://dustdevil.deviantart.com/art/Parexus-recurvus-146303607
・http://www.thegcr.org.uk/ImageBank.cfm?v=16&Style=Chapter&Chapter=05
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# by tf-paleo | 2011-01-03 21:42 | 絶滅魚類大会